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『ウルトラヴァイオレット』
- ジャンル : 映画
- スレッドテーマ : 特撮・SF・ファンタジー映画

『ウルトラヴァイオレット
《ストーリー》21世紀末、人類は「超兵士」をつくろうとする試みに失敗し、新種のウイルスが蔓延することとなった。このウイルスに感染した者たち「ファージ」はバンパイアのような超人的な身体能力・知力を得るが、差別と排除の対象となる。
人類より「強い」存在であるファージに危機感を抱いた人間社会は、彼ら彼女らの絶滅に乗り出す。もちろん、ファージも黙って殺されるわけではなく、地下組織を結成して反撃を開始する。人間対ファージの激闘が続く。
やがて、人間側はファージを絶滅するための「最終兵器」の開発に成功する。その情報を得たファージ側は最強の戦士であるヴァイオレット(ミラ・ジョヴォヴィッチ)を敵の本拠地に送り込む。絶対不可能とも思える任務を、たった1人で完遂したヴァイオレット。だが、「最終兵器」が9歳の少年シックスであったことを知った彼女は、ファージと人間の両方を敵とする戦いに身を投じることとなる・・・。
《感想》ただもうひたすら強い、というより「無敵」なヴァイオレットの「大殺陣」を鑑賞するための映画です。ミラ・ジョヴォヴィッチ・ファンなら、背筋をぞくぞくしながら楽しめるでしょう。私(喜八)はまさしくミラ・ジョヴォヴィッチ・ファンなので、たっぷりと楽しめました。
ヴァイオレット=ミラ・ジョヴォヴィッチは「Gun Kata」と呼ばれる(架空の)格闘技の達人です。「Gun Kata」とは統計解析と射撃を高度に組み合わせた格闘術となっているらしく、ヴァイオレットは圧倒的多数の敵による銃撃に曝《さら》されても、弾を避けてしまい(!)、一瞬にして敵を倒してしまうのです(バカバカしいと言ってしまえば、それまでですが・・・)。
なお、『ウルトラヴァイオレット
ミラ・ジョヴォヴィッチは『バイオハザード』第一作のころと比べると、かなり身体を絞ったという印象です。『バイオハザード』では「スーパーモデル出身というわりには肉付きがいい。太股がむっちりしているし、お尻は後ろから写さないようにしているのかな?」と思ったのですが、『ウルトラヴァイオレット』ではぴったりした衣装につつまれたお尻を強調するカットが多いように感じました。
しばらく前に鑑賞したシャーリーズ・セロン主演のSF映画『イーオン・フラックス
ミラ・ジョヴォヴィッチとシャーリーズ・セロンはどちらも大好きな女優さんですが、『ウルトラヴァイオレット
(『ウルトラヴァイオレット
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- 2007-05-20
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映画『ギャザリング
《ストーリー》アーサー王伝説とロック・フェスティバルで有名なイングランド南西部サマセット州グラストンベリー(Glastonbury)の丘陵で2人の若者が惨死する。地下の古代教会跡に転落するという不幸な事故だった。この教会はキリスト像が背後を向くという顕著な特徴をもっていた。紀元1世紀に創設された後、中世の黒死病(ペスト)流行時に人の手により埋められたものらしい。
地下教会の遺跡が調査されつつあるころ、アメリカからの旅行者とみられる若い女性キャシー・グラント(クリスティーナ・リッチ)がグラストンベリーで交通事故に遭う。自動車に跳ね飛ばされ死亡しても不思議のない状況下、奇跡的にキャシーは軽症だった。しかし彼女は記憶を失っていた。
交通事故の加害者となったカークマン一家の住むライム・コート(Lime Court)にキャシーは一時滞在することになる。ここはかつて虐待された子供たちのための施設であった歴史をもつ古い屋敷だ。
カークマン家の2人の子供たち(マイケルにエマ)と親しくなったキャシーは、ライム・コートでの生活を楽しむようになる。が、不思議な幻覚をたびたび見るようにもなってゆく。幻覚はマイケルの運命と密接な関係があるらしい。
それと同時に灰色の服を身につけた奇妙な男女(Gathering)がグラストンベリーの街に現れ、キャシーにつきまとうようになる。何か忌まわしいことが起きるらしいという予感が強まるなか、キャシーはマイケルを守り抜くことを誓う・・・。
《感想》主演のクリスティーナ・リッチに尽きます。クリスティーナ・リッチのファンなら彼女の存在感ある演技を満喫できるでしょう。そうでなければ「いまひとつ物足りない映画」となるかもしれません。
私がクリスティーナ・リッチに最初に注目したのは『アダムス・ファミリー
その後『キャスパー
その後のクリスティーナは『スリーピー・ホロウ
『ギャザリング
劇中、サイモン・カークマン(マイケルとエマの父親)とルーク司祭の会話に「アリマタヤのヨセフ」とでてくるのは実在した人物です。キリスト処刑後に総督ピラトに願ってキリストの遺体を引き取り埋葬したと聖書に記述されています。
イングランドの古い伝説ではアリマタヤのヨセフはキリスト処刑直後にキリストを貫いた聖槍を持ってブリタニアに渡ったとされているようです。この聖槍は「ロンギヌスの槍」とも呼ばれています。ロールプレイングゲームでは「ロンギヌスの槍」は強力なアイテムとしてたびたび登場しますから、名前に聞き覚えのある方も少なくないでしょう。
映画『ギャザリング
■ 以下ややネタバレです ■
- 救急病院の場面、ストレッチャーで搬送中のキャシーの手の動き。
- キャシーは紹介される前からマイケルとエマの名前を知っていた。
(『ギャザリング
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- 2007-05-16
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『ディセント
《ストーリー》女性6人のグループが、アメリカ合州国アパラチア山脈奥地の洞窟探検(ケイビング、Caving)を試みる。そこは既に多くの愛好家たちによって歩き尽くされた、いわば「観光名所」のような場所であるはずだった。しかし、メンバーの1人の意図的な「誤導」により、一行は未知の洞窟へと足を踏み入れることになる。
地下深くを行く途中、突然、落盤事故が発生する。6人の女性は孤立してしまう。彼女らがこの未知の洞窟に入ったことを知る者は誰もいない。もう、進むしか選択肢はなくなった。けれども、闇の奥には彼女らには想像もつかない「脅威」が待ち受けていた・・・。
《感想》「これはこれで悪くない」と思いました。主人公たちが地下に棲息する異形の生物により襲われるというストーリーは、ひとつ間違えれば極度に陳腐なものに成り果てかねませんが、『ディセント
低予算ホラーには有り勝ちな「暗闇をライティングで表現する」手法が、それなりに功を奏しています。他のホラー映画で夜の場面を延々と「闇と光」のコントラストで見せられたりすると「いい加減にしてくれ!」と思うことが多いのですが、この映画の場合そういう気分にはなりませんでした。おそらく「地下深い洞窟」という設定になっているためでしょう。
「ケイビング」「ロッククライミング(岩壁登攀)」などの描写や小道具が物珍しく、観客を飽きさせないという面もあるかもしれません。また、私(喜八)には閉所恐怖症の気があるので、その意味でも恐怖はいや増すばかりでした。這ってようやく前進できるような狭い洞窟を行く場面は良くできています。
ただし、手放しで誉められる「傑作」というわけでもありません。私が苦痛に感じたのは、登場する6人の女性たちの個性が立っていないこと。暗闇の場面では「誰が誰だか分からない」ことが多くて、ちょっとイライラします。また、洞窟に入る前夜、6人がロッジで飲み明かすというシークエンスも冗長な印象です。
ラストシーンは、先に鑑賞した『サイレントヒル』に相通ずるものがありました(「母と娘」というテーマです)。ラストに関しても「これはこれで悪くない」と思いました。
(『ディセント
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- 2007-05-07
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映画『戦革機銃隊1945
《ストーリー》1945年、第二次世界大戦末期の西ヨーロッパ戦線。2人の脱走米兵がフランス領内をさ迷い歩いていた。爆撃による廃墟、死んだ家畜をむさぼる野良犬たち、ドイツ兵の死体、絞首刑にされた民間人たち、気の狂った人食い神父、雪の積もる森といった荒涼とした光景が続く。
とある廃墟に身を潜めた脱走米兵の2人は、奇妙な集団によって囚《とら》われてしまう。老齢の男と初老の女、そして障害がある子供たち(写真)で構成されたレジスタンス・グループだった。ドイツ軍の爆撃により寄宿学校を破壊された彼ら彼女らは、自《みずか》ら武器をとってドイツ兵との戦闘を続けていたのだ。
そこにドイツ軍部隊が現れる。戦車1台と歩兵60名。ドイツ軍指揮官は、廃墟に立てこもった脱走米兵とレジスタンスたちに降伏を呼びかける。しかし、老人・子供・米兵は「敵」との戦闘を選択する。最初は善戦するものの、兵力には差がありすぎた。凄惨な戦いの中で次々とたおれる子供たち・・・。
《感想》奇妙な魅力に満ちた戦争(反戦)映画です。個人的には「心に残る作品」でした。
米兵2人が脱走した戦場はおそらく「バルジの戦い」でしょう。1944年12月、フランス・ベルギー国境地帯の雪深いアルデンヌの森で、ドイツ軍が最後の反攻作戦を展開し一時は優位に立ちましたが、後に連合軍の反撃により独軍は敗走。映画登場人物の米兵たちはドイツ側が優勢だったときに脱走したのだろうと私(喜八)は推測しました。
さ迷い歩く脱走兵たちが、とある森の中で絞首刑にされた民間人たちの遺体と邂逅する場面があります。最初は「ドイツ軍に虐殺されたフランス人」と思ったのですが、これは違うかもしれません。1945年01月の時点ではフランス全土はすでに「解放」されているはずですから。殺された人々は「対独協力者」としてフランス人同胞によりリンチされた、という設定なのかもしれません。
主人公たちと戦闘を交わすドイツ軍部隊指揮官が「たぶん、フランスが勝ったことも知らない間抜なパルチザンなんだろう」とつぶやく場面があります。このドイツ兵らは「バルジの戦い」で敗れ、本国ドイツに敗走する途中にあるのだと考えられます。彼らは「ある事情」で、この廃墟に立ち寄る必要があったのです。レジスタンスたちが廃墟を立ち去れば、両者は戦う必要などありませんでした・・・。
少年少女を率いる老人ディーコンを演じるのはベテラン俳優デヴィッド・ワーナー。個人的には、サム・ペキンパー監督作品『砂漠の流れ者/ケーブル・ホーグのバラード
ところで『戦革機銃隊1945
(『戦革機銃隊1945
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- 『戦革機銃隊1945』公式サイト(英語)
- 2007-02-06
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映画『スリーピー・ホロウ
《ストーリー》ワシントン・アーヴィングの小説『スリーピー・ホロウの伝説
イカボッド捜査官は、科学的な捜査手法を取り入れている一方、劇中6回も気絶するほど臆病で頼りない男性です。危険が迫る場面では少女カトリーナ(クリスティーナ・リッチ)やマスバス(マーク・ピッカーリング)少年の後ろに隠れることまでします。が、その少女・少年の助けもあってイカボッドは事件の真相に迫ってゆきます・・・。
《感想》劇中、オランダ人入植者の村として言及されているスリーピー・ホロウ。我こそはその「本家本元」であると主張する地域は複数存在し、それぞれが観光地として知られているようです。もっともニューヨークそのものが当初はオランダ人移民が入植し、19世紀まではオランダ文化が席巻していた土地なのです。カメオ出演でニューヨーク市長役を名優クリストファー・リーが演じていますが、この役名が「Burgomaster」。 オランダ・ドイツなどにおける「市長」という意味です。
風景・大道具・衣装が綺麗だなあと思って観ていましたら、この作品『スリーピー・ホロウ
怪優(?)クリストファー・ウォーケン演ずる首なし騎士(The Hessian Horseman)の殺戮は容赦がなく、女性や子供でさえ、いとも簡単に首を切り落とされてしまいます。「IMDb」の記述によると、この映画では合計18回もの斬首が行なわれるのだそうです。
劇の終盤では、巨大な風車小屋でのイカボットたちと首なし騎士の活劇、それに続く馬車と騎士の追跡行、不気味な「死人の木」でのクライマックスと息もつかせぬテンポに魅了されました。快作の多いティム・バートン監督作品の中でも出色のできばえと言っていいでしょう。
言ってみれば「大量殺戮スプラッタ・ホラー」の『スリーピー・ホロウ
(『スリーピー・ホロウ
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- 2007-01-24
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映画『かもめ食堂
《ストーリー》フィンランドの首都ヘルシンキで食堂を経営するサチエ(小林聡美)。目を瞑って世界地図を指差し、たまたま指の先が行ったフィンランドに来たミドリ(片桐はいり)。身体が弱かった両親の介護を終えて旅行にでたマサコ(もたいまさこ)の3人が織り成す物語。フィンランドの人たち ─日本贔屓の青年、夫に去られ傷心の中年女性、コーヒー好きの謎の中年男、口さがないオババたち─ との交流など、淡々と「かもめ食堂」の日常が描かれます。
《感想》なんと言っても小林聡美さんのたたずまいが美しい! そして、片桐はいりさんともたいまさこさんが実にチャーミングです。鑑賞中「素晴らしい監督の腕前だ」と感心することしきりでした。映画を観終った後にネットで調べて、まだ若い女性監督の作品であることを知り驚きました。
小林聡美さんのことは『転校生
ところが、2003年に日本テレビ系で放映されたドラマ「すいか
映画『かもめ食堂
片桐はいりさんも素晴らしい。日本贔屓のフィンランド青年、トンミ・ヒルトネンから「僕の名前を漢字で書いてください」と頼まれ「豚身昼斗念」と書く。ヨガのポーズ「咲いたばかりの蓮《はす》の花」でのけぞる。サチエから「父とおにぎり」の話を聞いてホロッとする。この人も存在感があって実に上手い女優さんだと思う。
もたいまさこさん。快演にして怪演です。映画に重みと(あえていえば)ホラー味を添加しています。鑑賞後に「もしかしたら、もたいまさこさん演ずるところの《マサコ》は、この世の存在ではないのかもしれない」と思い至りました。なんとも不思議な味わいをかもし出しています。ちなみにもたいまさこさんは荻上直子監督作品の常連メンバーだそうです。
調理・食事・掃除・挨拶・買い物など日常の何でもないような動作に秘められた「美」を的確に切り取って見せた映画。観終った後にとても豊かな気持ちになれる作品でした。そして「もし、明日地球が消滅することになったら、自分は誰といっしょにご飯を食べたいのだろう?」ということを考え込んでしまいました・・・。

(『かもめ食堂
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- 2007-01-18
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