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『デモナータ 5 血の呪い』

デモナータ 5 血の呪いWikipedia(Blood Beast)』。
ダレン・シャン作「デモナータThe Demonata)」シリーズ第5巻です(橋本恵訳)。

主人公は1・3巻に続いてグルービッチ・グレイディ(グレブス)少年です。第3巻『スローター』で描かれた大虐殺の約1年後、グレブスと従兄弟(?)のビルE・スプリーン(ビリー・スプリーン)は平穏な学校生活を送っています。

両親と姉が殺害され、その後精神病院に長く入院し、さらには映画村での大虐殺にも遭遇するという悲惨な過去をもつグレブス。そんな彼にもどうにか仲間・友達ができつつあります。

なかでも「親友」といえるのはロック・ゴッセル。アマチュア・レスリングの強豪選手でもあるロックは典型的な「体育会系」。粗忽なところもありますが、グレブスとは気が合います。ロックがビルEを毎日のようにからかう点が困りものでしたが・・・。

そして親友ロックの妹レニーにグレブスは惹かれ始めます。マッチョなロックの妹らしくレニーも体格がよく、一般的な「美人」というタイプではありませんが、グレブスはレニに対する心のときめきを強く自覚するようになります。

そんなある日、同居するダービッシュ・グレイディ叔父が素敵な提案をします。ダービッシュ叔父が留守にする週末、家(大豪邸)に友達を呼んでパーティーをすることをグレブスに許可します。

ロック、レニー、ビルEらを呼んで大パーティーを開催するグレブス。本来なら思春期真っ盛りというところですが、彼には深刻な問題がありました。亡き姉グレットのように人狼に変身してしまうのではないかという、人に言えない悩みがあったのです。

理性をまったく欠いた人狼になってしまうのではないか? そんな自分はダービッシュ叔父にも見放され殺されようとしているのではないか? 悩みは深刻化するばかりですが、それとともにグレブスは生まれつきもっていた(らしい)魔力を強めてもいきます・・・。

ロック、ビルEとともに熱中する宝捜し。地下洞窟の探検。不幸な事故。さらに深刻化する狼男変身の恐怖。『スローター』の女性精神科医ジューニー・スワンの再登場。ダービッシュとジューニーの恋愛、と話はぐんぐんエンディングに向けて進みます。ダレン・シャン作品ではお馴染みの「親しい者の死」や「裏切り劇」もあり、今回も飛び切り面白い!。デモナータ・ワールドを堪能しました。

なお、第5巻『デモナータ 5 血の呪い』は第6巻「Demon Apocalypse」と元は長い1冊の長編であったようです。それを2冊に分割したためなのか、第5巻の最後は典型的な「次回に続く」式のサスペンデッド・エンドになっています。絶望的とも見える窮地に追い込まれたグルービッチ・グレイディは、いかにして生還を果たすのか? 第6巻(翻訳版)を楽しみに待つことにします。


(『デモナータ 5 血の呪い』ダレン・シャン、小学館、2007)

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