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『あくたれラルフ』

『あくたれラルフ』:セイラの人形をこわすラルフ猫のあくたれラルフは身体が赤くて大きい。
飼い主の少女セイラ(小学校低学年くらい?)よりもまだ大きい。
さらにラルフは目つきが悪くて行ないが悪い(悪過ぎる!)。
日頃の悪行が祟《たた》って、サーカスでこき使われ、さらには路地裏のホームレス猫になるなど、ラルフは大変な思いをします。でも、最後は一家の結束も強くなりメデタシメデタシで終わるお話です。

絵本『あくたれラルフ』の原題は「Rotten Ralph」。
アメリカの児童文学者ジャック・ガントスJack Gantos)が文章を、イラストレーターのニコール・ルーベルNicole Rubel)が作画を担当しています。これが彼らの第1作でした。運良く大ヒットとなり本国アメリカでは合わせて10冊以上が刊行される人気シリーズとなっています。日本では『あくたれラルフ』のみ翻訳刊行されていますが、ぜひ続編もだしていただきたいところです。

イギリスではテレビアニメ化されてもいます(1999〜2001放映)。日本でもNHKBS放送で『いたずらネコ ラルフ』という題で放送されたことがあります(2001〜2003)。「ストップフレーム・アニメーション」という非常に手間のかかる技法をつかって作製されているようです。

「rotten」の英語の意味は「infoseek マルチ辞書」によると「腐敗した; もろい; 〔話〕 悪い, 汚い」。実際のところ、かなり強い表現のようです。「あくたれ」という表現よりは、「ならずものラルフ」のほうが合っているかもしれませんね。

セイラと両親とラルフの一家がでかけたサーカスで、ラルフの隣の席にいた犬がほえ続けてラルフをイライラさせます。これが発端となり大騒動が巻き起こります・・・。この犬はストーリーの後段でもう一度登場します(背景の一部に隠し絵のように姿を見せるだけですが)。お騒がせ犬の姿を探してみるのも面白いでしょう。

ところで改心した(?)ラルフはなぜお母さんが「えびの ごちそう」をつくったときだけ、再びあくたれてしまうのでしょうか。この意味がよく分かりませんでした。ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えていただけないでしょうか?



(『あくたれラルフ』ジャック・ガントス、童話館、1995)


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