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『THE COLD MOON』

『The Cold Moon』The Cold Moon』を読了しました。ジェフリー・ディーヴァーのジェットコースター・ミステリ「ライム&サックス」シリーズ第7巻です。邦訳も『ウォッチメイカー』というタイトルで2007年の10月にでているのですが、今回は英語版(ペーパーバック)で読みました。「なにはともあれ、英語の勉強をかねて」という目論見です。

さてそのストーリーですが、「ウォッチメイカー」と名乗る男ジェラルド・ダンカンが「10人の連続殺人」を敢行しようとしているらしい。リンカーン・ライムアメリア・サックスのコンビは「ウォッチメイカー」の殺人計画を阻止することができるのか? というのがメインです。

これにアメリア・サックスによる汚職警官たちの追求というサブストーリーが加わります。この捜査の途中でサックスの父親(故人)にまつわるミステリも派生していきます。尊敬していた父は腐敗警官であったのだろうか? という疑惑に苛まれるサックス。このためライムとサックスの関係も大きな危機を迎えます。

本作品ではキャサリン・ダンスという魅力的な新キャラクターが登場します。カリフォルニア在住の刑事で、凄腕の尋問の専門家。夫とは死別しており、2人の子供がいます。あらゆる容疑者・参考人・証人はキャサリン・ダンスによって、すべてを明らかにされます。このダンスを主人公にしたスピンオフ長編『The Sleeping Doll』(2007)もすでに刊行されています(未翻訳)。

自らが創出したキャラクターに強い愛情を注ぐジェフリー・ディーヴァーらしく、常連さんたちが総出演といった趣です。さらには過去の作品で「脇役」として登場していた或る人物が、今回は印象深い登場のしかたをします(この人物は過去にアメリア・サックスによって命を救われており、本人もそのことを忘れていません)。

ストーリーの後半に入ると、ディーヴァー節満開で「どんでん返し」に次ぐ「どんでん返し」が続きます。「ちょっと無理ではないか」という点がなきにしもあらずなのですが、それでも本作品が「面白い!」という事実は否定しようがありません。たっぷりと楽しませていただきました。600ページを超える分厚いペーパーバックですが、すいすいと読めたような・・・気がしました。


(『The Cold Moon』ジェフリー・ディーヴァー、2007)



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『Harry Potter and the Deathly Hallows』

『Harry Potter and the Deathly Hallows』ハリー・ポッター第7巻『Harry Potter and the Deathly HallowsJ・K・ローリング(2007)を読み終えました(邦題は『ハリー・ポッターと死の秘宝』の予定)。

「かなり面白い。シリーズ中、最高の面白さではないだろうか」と思いました。

本音を言えば、どんな話だったか誰彼かまわずに話したいのですが・・・。

そのような「ネタばれ」行為は多くの「ポッター・ファン」の怨嗟《えんさ》の対象となり、いかなる災難が我が身に降りかからないとも限りません。不本意ながら、口を噤《つぐ》むことにしましょう。

そういえば、幣ブログ「映画と本」でも第7巻がどんな展開を見せるかの「予想」を書いたことがありましたね。

ハリー・ポッター第7巻 悪魔的な予想

この「予想」は外れまくりました(汗)。

けれども、もっと以前に別サイトで書いたことは若干当たりました。

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』 J・K・ローリング

シリーズ6巻・7巻では、ルーナ・ラブグッドネビル・ロングボトムジニー・ウィーズリーが活躍するという部分です。

ルーナとネビルは全登場人物中で私(喜八)がもっとも好ましく思う少年少女です。今回は2人とも大活躍を見せてくれて、ルーナ&ネビル・ファンの私としては感涙ものでありました。

そのほかにも・・・。

・意外な人物が「真の勇気の持ち主」であったことが判明。
・最終章の「19年後」では「誰と誰が結婚したか」などが明かされている。

なんてこともあるのですが、先に述べたように、ネタばれはやめておきましょう。

ちなみに以下の英語版「Wikipedia」ページの「Rowling's commentary and supplement(ローリングによる解説と補足)」の項目には、本では書かれなかった主要キャラクターたちの「その後」が語られています。「ネタばれでもかまわん」という方だけご覧ください。

Wikipedia(英語)

ところで、「ハリー・ポッター」では何故「スリザリン」寮が悪し様に言われ続けるのか? 私にはどうも納得がいきません。

「グリフィンドール」は「勇気」。
「ハッフルパフ」は「勤勉」。
「レイブンクロー」は「知力」。

が「ウリ」となっているようですね。

それで「スリザリン」は「狡猾」ですか? さらには歴史的に闇に走る魔法使いが多いとされている。踏んだり蹴ったりではないですか?!

でも、私自身の資質を振り返ってみれば、もしホグワーツ校に行くことになったら、「やはり、スリザリンかなあ」と。蛇(スリザリン寮のシンボル)はわりと好きですし、「蛇語(Parseltongue)」も使えそうな気がします(笑)。

ただし、スリザリンでありながら、暗黒卿ヴォルデモートと戦うという選択をするかもしれません・・・。


おまけ

以下のページ(英語)では第7巻にまつわるクイズを楽しむことができます。


※私(喜八)の成績はこんな感じでした。

「Quiz 1」10問中10問正解
「Quiz 2」10問中5問正解
「Quiz 3」10問中10問正解
「Quiz 4」10問中8問正解


(『Harry Potter and the Deathly Hallows』J・K・ローリング、2007))


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『セル』

『セル』スティーブン・キングセルスティーブン・キング、新潮文庫(2007)。

ストーリー》ある年の10月01日午後03時03分(米国東部標準時)、のちに「パルス」と呼ばれることになる現象が発生し、文明世界は一瞬にして崩壊する。携帯電話(セル)を使用する者たちが理性を完全に失い、極度の暴力衝動に駆られ、手当たり次第の殺戮を始めたからだ。

さまざまな事情により携帯電話を使用しなかった者たちは「携帯狂人」と化すこともなかった。が、少数派である彼ら彼女らは「携帯狂人」の攻勢になすすべもなく敗退を続ける。

すべてのルールは過去のものとなり、世界は無法地帯と化した。主人公のクレイ・リデル(グラフィック・ノベル作家)は、たまたま知り合ったゲイの中年男トム・マッコート、15歳の少女アリス・マックスウェルとともに、別居中の妻と息子がいるはずの「我が家」を目指し危険に満ちた「旅」を開始する・・・。

感想》本書『セル』はゾンビ小説の「亜種」と言えます。スティーブン・キング言うところの「携帯狂人」は死んではいないけれど、正常人にとってきわめて危険であるという点でゾンビに近い存在と見なせるだろうと思います。

訳者・白石朗氏の「あとがき」によると、『セル』出版に先立ちキングは "ゾンビ小説の登場人物になる権利" をチャリティ・オークションにかけ、それをある女性が約2000ドルで落札、さらに権利を兄に譲渡したことで登場人物のひとり「レイ・ホイゼンガ」が誕生したそうです。つまり、著者自身が「ゾンビ小説」と公認していることになりますね。

また、本書がリチャード・マシスンジョージ・ロメロに捧げられていることも、「ゾンビ小説の亜種」であることの傍証となるでしょう。

SF作家として知られるリチャード・マシスンの代表作のひとつ『吸血鬼 (地球最後の男)』はこれまで3度映画化されています。

アイ・アム・レジェンド』(2007)
地球最後の男 オメガマン』(1971)
地球最後の男』(1964)

マシスンの『吸血鬼 (地球最後の男)』は邦訳タイトルが示すように「ヴァンパイアもの」ですが、世界中の人間がモンスターと化し、生き残った「人間」が怪物たちと生存を賭けた戦いを続けるというプロットがキング作の『セル』と共通しています。

映画監督ジョージ・ロメロは『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968)によりホラー映画に「ゾンビもの」というジャンルを創設し、大傑作『ゾンビ』(1978)により金字塔を築き上げた「ゾンビホラーの巨匠」です。ロメロのゾンビ映画も生存者たちと怪物(ゾンビ)との戦いを描くという点でマシスン『吸血鬼 (地球最後の男)』・キング『セル』と同じ構造を持っています。

以下、スティーブン・キング『セル』から、リチャード・マシスン、ジョージ・ロメロとの関係が見られた箇所を覚え書きとして残しておきます。

『セル』の上巻60ページで、「チョイ役」のウルリッチ・アッシュランド巡査が「携帯狂人」のひとりを射殺した直後に、映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の名を挙げています。

上巻201-202ページで「全米ライフル協会」が主人公たちの話題に挙げられています。「全米ライフル協会」の元会長に俳優のチャールトン・ヘストンがいます。そしてヘストンはマシスン作『吸血鬼 (地球最後の男)』の2度目の映画化『地球最後の男オメガマン』で主役を演じています。

上巻407ページで15歳の少女アリスが「死者たちの夜明け」という表現を使ったことが言及されています。「死者たちの夜明け(Dawn of the Dead)」は映画『ゾンビ』とそのリメイク作品『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004)のタイトルです。また「アリス」という名は近年の秀作ゾンビ映画『バイオハザード』(2002)でミラ・ジョヴォヴィッチが演じたスーパーヒロインと共通しています。

「ゾンビ」とは関係ないのですが、下巻の86ページでは、映画監督サム・ペキンパーの名が挙げられています。「狂気の天才」ベキンパーの代表作はウエスタン『ワイルドバンチ』(1969)です。革命下のメキシコを舞台にアウトローの主人公たちがメキシコ政府軍・アメリカ陸軍・バウンティハンターたちと死闘を繰り広げる。この暴力描写に満ち満ちた映画では、少なく見積もっても数百人の登場人物たちが銃で撃たれナイフで斬られ、死んで行きます。

じつを言いますと、『ワイルドバンチ』は私(喜八)の「オールタイム・ベスト1」映画です。15歳のときにテレビ放映で初めて観て以来、その後、都内のいくつかの「名画座」で観て、さらにはVTRでもDVDでも繰り返して観ています。私にとっては間違いなく「最高の映画」と言えるでしょう。

そして『ワイルドバンチ』に負けず劣らず「素晴らしい!」と思っている映画が『ゾンビ』なのです。大学1年生のときに東京は「新宿パレス座」で初鑑賞。こちらもテレビ・VTR・DVDで何度も観ています。おそらくスティーブン・キング氏とも、この「嗜好」はかなり似ているのでしょうね(相当に偏ったアブナイ嗜好だと思いますが・・・)。

以上のような理由もありまして『セル』は私にとっては大変に「面白い」小説でした。久しぶりにキング小説の世界に耽溺することができました。やっぱり、スティーブン・キングは素晴らしい!


(『セル』スティーヴン・キング、新潮文庫、2007)


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『デモナータ 5 血の呪い』

デモナータ 5 血の呪いWikipedia(Blood Beast)』。
ダレン・シャン作「デモナータThe Demonata)」シリーズ第5巻です(橋本恵訳)。

主人公は1・3巻に続いてグルービッチ・グレイディ(グレブス)少年です。第3巻『スローター』で描かれた大虐殺の約1年後、グレブスと従兄弟(?)のビルE・スプリーン(ビリー・スプリーン)は平穏な学校生活を送っています。

両親と姉が殺害され、その後精神病院に長く入院し、さらには映画村での大虐殺にも遭遇するという悲惨な過去をもつグレブス。そんな彼にもどうにか仲間・友達ができつつあります。

なかでも「親友」といえるのはロック・ゴッセル。アマチュア・レスリングの強豪選手でもあるロックは典型的な「体育会系」。粗忽なところもありますが、グレブスとは気が合います。ロックがビルEを毎日のようにからかう点が困りものでしたが・・・。

そして親友ロックの妹レニーにグレブスは惹かれ始めます。マッチョなロックの妹らしくレニーも体格がよく、一般的な「美人」というタイプではありませんが、グレブスはレニに対する心のときめきを強く自覚するようになります。

そんなある日、同居するダービッシュ・グレイディ叔父が素敵な提案をします。ダービッシュ叔父が留守にする週末、家(大豪邸)に友達を呼んでパーティーをすることをグレブスに許可します。

ロック、レニー、ビルEらを呼んで大パーティーを開催するグレブス。本来なら思春期真っ盛りというところですが、彼には深刻な問題がありました。亡き姉グレットのように人狼に変身してしまうのではないかという、人に言えない悩みがあったのです。

理性をまったく欠いた人狼になってしまうのではないか? そんな自分はダービッシュ叔父にも見放され殺されようとしているのではないか? 悩みは深刻化するばかりですが、それとともにグレブスは生まれつきもっていた(らしい)魔力を強めてもいきます・・・。

ロック、ビルEとともに熱中する宝捜し。地下洞窟の探検。不幸な事故。さらに深刻化する狼男変身の恐怖。『スローター』の女性精神科医ジューニー・スワンの再登場。ダービッシュとジューニーの恋愛、と話はぐんぐんエンディングに向けて進みます。ダレン・シャン作品ではお馴染みの「親しい者の死」や「裏切り劇」もあり、今回も飛び切り面白い!。デモナータ・ワールドを堪能しました。

なお、第5巻『デモナータ 5 血の呪い』は第6巻「Demon Apocalypse」と元は長い1冊の長編であったようです。それを2冊に分割したためなのか、第5巻の最後は典型的な「次回に続く」式のサスペンデッド・エンドになっています。絶望的とも見える窮地に追い込まれたグルービッチ・グレイディは、いかにして生還を果たすのか? 第6巻(翻訳版)を楽しみに待つことにします。


(『デモナータ 5 血の呪い』ダレン・シャン、小学館、2007)

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『デモナータ 4 ベック』

デモナータ 4 ベックBec)』。

ダレン・シャン作「デモナータThe Demonata)」シリーズ第4巻です(橋本恵訳)。

シリーズ中の異色作です。舞台は5世紀のアイルランド。主人公は「プリーステス(女性魔法使い)」修行中の少女ベック。幼いときに母親を亡くし、老プリーステスバンバの弟子として成長してきました。

ベックの暮らしているアイルランドには大変な問題がありました。悪魔たちによる侵略です。人々は集落のまわりに城壁を築き、悪魔たちの襲撃を防いでいました。が、悪魔の力は人間より遥かに強いため、多くの部族・集落が全滅するという悲劇が続いています。

ある日、非常に俊足だけれど普通に話をすることができない謎の少年ブランが、ベックたちマッコン族が暮らす砦にたどりつきます。少年はどうやら自分の部族が危機に陥っていること、応援を要請したいことを伝えたいようでした。

少年の要請に応えて、マッコン族の片目の老戦士ゴール、族長の息子コンラー、若き猛戦士ローナンローカン(双子)、おだやかな性質の鍛冶屋フィークナー、他部族の女戦士オルナー・マッカダンとベックは、命がけの旅に出ることになります。

凄まじい悪魔たちの猛襲に耐え、ベックたちの一行は、足が速い少年の部族に辿りつきます。そこで彼ら彼女らはアイルランドのおかれた過酷な状況の「真相」を知ることになります。そのために新たな試練に挑戦することにもなります。それはほとんど無謀とも言える悪夢の旅の始まりでした・・・。

作者ダレン・シャン初めての歴史(伝奇)小説? 恐る恐る読み始めましたが、これが滅法面白い! ゴール、コンラー、ローナン&ローカン、フィークナー、オルナー、ベックの「旅の仲間」がひとりひとり斃《たお》れてゆくストーリー進行には手に汗を握りました。

ダレン・シャン作品の恒例、いつものように「ミステリー仕立て」も楽しめます。なぜ悪魔たちがアイルランドを侵略し始めたのか? 悪魔と通じる裏切り者は誰か? 危険過ぎる旅の最後まで生き残るのか誰か?

ただし、すべての謎が明らかにされるわけではありません。デモナータ・シリーズ中の異色作である『ベック』が他の巻とどのようにつながっていくのか?という点の種明かしはされません。これこそがシリーズ最大のミステリーなのかもしれません・・・。


(『デモナータ 4 ベック』ダレン・シャン、小学館、2007)

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『デモナータ 1 ロード・ロス』

『デモナータ 1 ロード・ロス』ダレン・シャンデモナータ 1 ロード・ロスLord Loss)』。
ダレン・シャン作「デモナータThe Demonata)」シリーズ第1巻です(橋本恵訳)。

主人公はグルービッチ・グレイディ(グレブス)少年。中学生くらいでしょうか(?)。年齢のわりには大柄。赤毛。友人たちに対する見栄でタバコを吸って、それが見つかり、大目玉を食らうような普通の男の子です。ただし、(告げ口をした)姉グレテルダへの復讐に「くさりはじめたネズミの死骸」を使うような、ちょっと常軌を逸した部分もあります。

大のチェス好きの両親と姉、それにグルービッチ(グレブス)の4人家族は平穏に幸せに過ごしていました。しかし、両親と姉の3人が自分には黙って何かを実行しようとしていることにグレブスは気づきます。両親の勧めに従って「ケイトおばさん」の家に一人泊まる振りをした彼はひそかに自宅に戻ります。

家のドアを開けたグレブスを待っていたのは「地獄」でした。「魔将」のロード・ロスと部下の悪魔アーテリーとベインが、両親と姉を虐殺していたのです。悪魔たちはグレブスも殺そうとしますが、彼は自分でも知らなかった不思議な力(魔力)を発揮して窮地を脱します。

しかし、両親と姉を惨殺されたグレブスは精神のバランスを決定的に崩してしまいます。精神病院に入院しての長い闘病。グレブスは過酷な現実に背を向け、どうやら生存を続けますが、病気は一向に良くなりません。が、ある日、叔父(父親の弟)であるダービッシュ・グレイディの見舞いを受けたことから、回復への道が開けます。

精神病院から退院したグレブスはダービッシュ叔父の屋敷(大豪邸)に住むことになります。そしてダービッシュを「実の父親」と信じるビルE・スプリーン(ビリー・スプリーン)少年やセクシーな美女ミーラ・フレームとも親交を深めてゆくのですが、家族を殺した悪魔たちのことは忘れられません。そして、新たな「謎」がグレブスの生活に暗い影をもたらします・・・。

若き天才ホラー作家ダレン・シャンのシリーズ作品は巻が進むにつれて面白さも増す傾向があります。と言っても第1巻が詰まらないというわけではありません。シリーズの最初から相当なレベルの面白さなのですが、その面白さが更にアップしてゆくのです。「デモナータ」シリーズにも同じことが言えます。

作者ダレン・シャンによると「デモナータ」シリーズは8〜9巻となるようです。主人公は3人。1・3・5巻の主人公のグルービッチ・グレイディ。第2巻のコーネリアス・フレック。第4巻のべック。それぞれ違う時代に暮らす、まったくつながりがないように見える少年少女の物語がどう統一されていゆくのか? はたして話はちゃんとまとまるのか? 物語の展開が楽しみです。


(『デモナータ 1 ロード・ロス』ダレン・シャン、小学館、2006)

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